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墓の民俗学

著:岩田 重則

紙版

内容紹介

墓とは何か。柳田民俗学や折口学などの学説を検証しながら、民間信仰の観念を理解するために、具象化された民俗資料を分析。遺体を埋葬した地点に置かれる枕石、魔除けのためとされる墓上鎌、墓上火と盆の迎え火・送り火、最終年忌塔婆などの分布の状況や形態を地域別に整理し、共通項を抽出する。新たな民俗学研究の方法を提示する意欲作。

目次

序章=民間信仰分析の方法論/第一章=「髯籠の話」と「柱松考」の民俗学方法論(折口学の分析概念/柳田民俗学の帰納法/J・G・フレイザー『金枝篇』之受容/草創期民俗学の交錯のなかから)/第二章=墓上施設論(枕石と石塔/墓上施設の複合性/墓上施設研究史/ウツボの中の石/ウツボの地域的特徴/「魔除けのため」の墓上鎌/墓上火と盆の迎え火・送り火/火葬の墓上施設)/第三章=最終年忌塔婆論(最終年忌塔婆研究史/最終年忌塔婆の類型/高灯籠に来訪する神/「柱松」に来訪する神/川原から来訪するイシボトケ/犬塔婆と二又塔婆の儀

ISBN:9784642081863
出版社:吉川弘文館
判型:A5
ページ数:352ページ
定価:8500円(本体)
発行年月日:2003年12月
発売日:2003年12月15日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JBCC6