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東アジアの兵器革命

十六世紀中国に渡った日本の鉄砲

著:久芳 崇

紙版

内容紹介

十六世紀末、朝鮮の役での日本の火縄銃などの兵器技術と輪番射撃戦術は中国・朝鮮に大きな衝撃を与えた。最新の日本式鉄砲が広がっていく経過、それを伝えた日本兵捕虜の処遇、軍事力を背景にした明の新秩序確立過程などを解明。東アジア諸国の火器技術の刷新と兵器革命の実態を探り、これまで看過されてきた東アジアの「軍拡」の時代を描き出す。

目次

序論 語られなかった鉄砲伝来(本書の目的/東アジア火器史研究の現状と課題/本書の構成)/Ⅰ 中国に渡った日本式鉄砲と日本兵(十六世紀末、日本式鉄砲の明朝への伝播―万暦朝鮮の役から播州楊応龍の乱へ―〈朝鮮の役における日本軍と明軍の火器使用状況/楊応龍の乱における明軍の火器使用と「日本降夷」〉以下細目略/朝鮮の役における日本兵捕虜―明朝による連行と処置―/明朝皇帝に献納された日本兵捕虜)/Ⅱ 明末における兵器革命(十七世紀初、西南中国における火器の伝播と普及/明末における武官統制と火器技術受容―都督劉■の事例を中心に―/明末における新式火器の導入と京営)/結語 兵器革命の時代から軍縮の時代へ

ISBN:9784642081498
出版社:吉川弘文館
判型:A5
ページ数:250ページ
定価:3800円(本体)
発行年月日:2010年12月
発売日:2010年11月25日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:TTM