事典 日本の仏教
編:蓑輪 顕量
内容紹介
日本人は、仏教をどう理解し実践してきたのか。仏教誕生から日本伝来までを前史とし、日本における受容と発展を、教義と思想、宗派の特徴、僧侶の修行と学問、仏教をとりまく社会や文化・芸術などから時代を追って詳説。現代社会や世界の宗教者との交流にも触れ、仏教の「今」をみつめる。用語解説や索引を付し、仏教の教えに即した新・仏教史事典。
目次
「仏教の歴史」総論
「仏教の誕生」釈迦の一生
サンガと分派
仏像の誕生と展開
三蔵(経律論)
修行
ジャータカ
「仏教の伝播」インド仏教
東南アジア仏教
中央アジア仏教
中国仏教
朝鮮仏教
「日本の仏教」
仏教渡来以前
古代の仏教
飛鳥仏教
僧侶と法会
仏法統制・『僧尼令』の制定
奈良仏教
山林修行・優婆塞・沙弥の活躍/受戒/律宗/倶舎・法相/成実・三論/華厳/虚空蔵菩薩求聞持法
平安仏教
得度受戒・僧位僧官・僧綱制度/顕密の教学/南都三会/持経者の出現/一乗思想/五姓各別思想/止観/諍論/一念三千/曼荼羅/即身成仏/法身説法/太元帥法/仏性論争/十住心論
比叡山
高野山
古代の仏教文化
浄土思想/浄土変相/神仏習合/末法思想/臨終出家/寺院建築/古代の仏教美術
中世の仏教
既成仏教の展開
交衆と遁世/中世の法会/顕密の教学と修行実践/天台・真言・浄土/論義/談義/観想と称名の念仏/長斎と斎戒衆
新仏教の登場
禅宗/浄土宗/融通念仏宗・時宗/南都の仏教/律宗/法相宗/華厳宗/法華宗/古義真言と新義真言/通別二受/光明真言/釈迦念仏/山王信仰/称名念仏の新展開/禅教一致/不立文字・教外別伝・直指人心・見性成仏/修証一等・只管打坐/理致・機関・向上/公案・話頭
南北朝~戦国期の展開
禅宗/僧録/宗教一揆/南都教学の研鑽
中世の仏教文化
中世神話(仏教説話を含む)/神仏習合/本覚思想/五山文化/民間信仰/中世の仏教建築/中世の仏教美術
近世の仏教
/織豊政権とキリシタン/寺檀制度/東照宮の創設/学問の隆盛/戒律の復興/唯心浄土/十善戒の普及/禅者の活躍
黄檗宗の衝撃
一切経の刊行/妙好人・異安心/道人・畸人/儒学・国学との対立/庶民への普及
近代の仏教
廃仏毀釈/神仏分離/護法運動/大教宣布/日蓮系の活躍/目白僧園/イースタンブッディズム/浄土真宗系の活躍/大乗非仏説論/仏教系大学の創設/大学人の活躍/海外仏教への関心/大蔵経の刊行
戦時下の仏教
植民地台湾における仏教/植民地韓国における仏教
戦後・現代の仏教
遺骨収集運動/日本国憲法と信教の自由/仏教系新宗教/仏教界の戦争協力/全日本仏教会/宗教者サミット/全世界仏教興隆会議/仏教系大学の歩み/大学人の活躍/墓制度/仏教の社会参加/南方系仏教の流入
",仏教 教義 思想