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民俗学とは何か

柳田・折口・渋沢に学び直す

著:新谷 尚紀

紙版

内容紹介

柳田國男が創生し、折口信夫(しのぶ)や渋沢敬三らの理解と協力によって発展・継承されてきた日本の民俗学。これまで英語のフォークロアと同じと考えられ、また文化人類学の一部とされてきた民俗学への誤解を解き、「もう一つの歴史学」として捉え直す。日本民俗学の新たな出発と豊かな可能性を、多数の図表を交えて描き出す、これからの〈民俗学〉入門。

目次

民俗学への誤解を解く(日本民俗学はフォークロアでもなく文化人類学でもない/誤解の原因と理解への道筋/隣接諸学の大攻勢のなかで)/柳田國男以前の民俗学(近世文人の視点と作業―風俗習慣への関心とその情報収集へ―/明治期の動向―西欧輸入の初期人類学と土俗研究―)/柳田國男の日本民俗学―それは民間伝承論(柳田國男と『郷土研究』/『民族』と新たな出発/「蝸牛考」と「聟入考」/日本民俗学の成立/日本民族学会/渋沢敬三とアチック・ミューゼアム/戦争と日本民俗学/海外へ向かう民族学と基礎固め重視の一国民俗学/柳田國男の神社研究/『先祖の話』とその意義)/戦後日本民俗学の出発(民俗学研究所と日本民俗学会/大学教育と民俗学/民俗学と文化財行政)/日本民俗学の新たな出発(国立歴史民俗博物館の創設/日本民俗学の新たな出発とその豊かな可能性)

ISBN:9784642080538
出版社:吉川弘文館
判型:A5
ページ数:256ページ
定価:1900円(本体)
発行年月日:2011年05月
発売日:2011年04月15日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JBCC