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駆込寺と村社会

著:佐藤 孝之

紙版

内容紹介

離婚を求める女性、結婚を誓う男女、火事を起こした人、人間関係のトラブル…。江戸時代、人びとは救済を求めたり謝罪や謹慎のために寺院へ駆け込んだ。村の中での紛争解決システムとして機能していた「駆け込み」=入寺(にゅうじ)とはどのようなものだったのか。入寺の作法や費用、領主による公法との関係にも触れ、近世の村社会と寺院の役割を見直す。

目次

駆込寺からみる近世社会/一=寺に駆け込むこと(「駆け込み」の意味―入寺の機能―/「駆け込み」のことば―入寺の用語―)/二=謝罪・謹慎と入寺(入寺詫言の機能と作法/博奕と入寺/入寺と寺院の条件/入寺の費用と諸負担/神社への駆け込みと「入社」)/三=処罰・制裁と入寺(村の制裁と入寺/領主法に組み込まれた入寺/琉球における入寺/火元入寺と出火の刑罰)/四=救済・調停と入寺(離婚・結婚と入寺/さまざまな救済/百姓一揆・村方騒動と入寺)/五=寺院の仲裁・訴願活動と寺訴訟(寺訴訟の展開/寺訴訟の規制/罪人赦免制度と寺院)/近世社会のなかの入寺/入寺一覧表

ISBN:9784642079563
出版社:吉川弘文館
判型:4-6
ページ数:360ページ
定価:3300円(本体)
発行年月日:2006年05月
発売日:2006年04月15日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:LAZ