帝国日本と総力戦体制
戦前・戦後の連続とアジア
著:小林 英夫
紙版
内容紹介
二十世紀が産んだ世界的システム=総力戦体制。ヨーロッパ生まれのこのシステムを、帝国日本は満州での実験の上で国内に逆輸入し、総動員体制を創り上げた。そして、この体制のもとで日本はアジア太平洋戦争を戦い敗れたが、戦後は同じシステムを復活させて高度成長を達成した。戦後日本への連続を見すえながら、帝国日本崩壊の原因を探りだす。
目次
序章=総力戦体制とは何か/Ⅰ=満州事変の勃発/第1章=満州事変と中国東北(関東軍の満州占領/統治システムの解体)/第2章=満州国建国(中央政府の誕生/地方政府と反乱)/第3章=満州事変後のエスカレーション(華北侵攻/中国国民政府と日本軍)/Ⅱ=日中戦争/第1章=日中戦争の勃発と拡大(日中全面戦争への道/日本軍の中国占領地区)/第2章=日中通貨戦争―軍票工作と華興商業銀行―(日中戦争と通貨工作/軍票工作と軍配組合/華興商業銀行)以下細目略/Ⅲ=総力戦への道/第1章=総力戦体制の構築/第2章=日中戦争と総力戦