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苧麻・絹・木綿の社会史

著:永原 慶二

紙版

内容紹介

前近代の日本人の三大衣料原料であった苧麻・絹・木綿。その生産はどのように行なわれ、民衆の暮らしと関わったのか。これまで染織史・服飾史・織物業の視点から語られてきた「衣」の歴史を、技術・生産・身分・貢租と商品化などを総合的に追究し、三本の糸を手繰りながら、これまで見えなかった民衆の生活史・社会史像を織り出した畢生(ひっせい)の書。

目次

Ⅰ=苧麻・絹・木綿の社会史を考える(本書の目標/苧麻・絹・木綿の歴史への登場/身分制とのかかわり/技術と労働条件/貢納生産と商品生産/衣料生産における地域性)/Ⅱ=古代・中世における苧麻と布(「苧麻」について/古代における苧麻と布/「交易」と「商布」/荘園制下の布の生産と収取/「在家苧」という収取形態/青苧・苧麻布の代銭納と商品化/苧麻布特産地の発展と苧座・苧課役/戦国~近世初期の苧・麻支配)/Ⅲ=荘園制下の桑・糸・絹・綿(問題の所在/古代絹織物の生産形態/桑への賦課―「調」物から「桑代」へ―/荘園制的収

ISBN:9784642079341
出版社:吉川弘文館
判型:4-6
ページ数:352ページ
定価:3200円(本体)
発行年月日:2004年12月
発売日:2004年10月30日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JBCC