近現代日本社会の歴史 戦後経験を生きる
編:大門 正克
編:安田 常雄
編:天野 正子
紙版
内容紹介
一九三〇年代に始まる日本社会の現代化は、大戦から占領・高度成長を経るなかで、人びとの生活を激変させた。戦争の体験とそこから生まれた平和への願い、経済大国の光と影、教養とサブカルチャー、バブル崩壊。一見ばらばらに見える経験は、時代の影響を受け共通性を帯びている。人びとの歴史的経験の意味を問い、現在までの日本社会の歴史を描く。
目次
Ⅰ=総力戦の時代/一=戦時下のくらし(遠い砲声―満州事変―/大陸の戦火―日中戦争―/広がる戦場と敗北への道―アジア太平洋戦争―)/二=戦争と文化(戦争の文化史/戦争の全面化と民衆の心性の統制/画一化される民衆意識―言論と思想の統制―/戦争文化の実相/センチメンタリズムと戦争)/三=軍隊体験と戦場体験(軍隊に組み込まれる/「敵」と戦う)以下細目略/Ⅱ=戦後から現代へ/一=地域と国民国家/二=くらしの戦後空間―未完の生活革命―/三=トライアングル(家族―学校―企業)の成立とゆらぎ/四=教養からサブカルチャーへ