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直木孝次郎 古代を語る 13

奈良の都

著:直木 孝次郎

紙版

内容紹介

「青丹によし寧楽の京師(みやこ)は咲く花の薫ふがごとく今盛りなり」と詠まれた奈良の都は、天平文化の輝きの影で、権謀術数が渦巻いていた。平城京に棲む人々の暮らし、長屋王の栄光と悲劇、聖武天皇と近侍の女性たち、藤原氏の基礎を築いた不比等らの生き様を探る。また、世界遺産平城京に限りない愛情を注ぎ、大和古寺を巡りながら、仏に美を再発見する。

目次

序=奈良の都の歴史的位置(奈良遷都の意義/奈良の都の歴史地理/奈良の都と唐の政治・文化)/Ⅰ=平城京のさかえ(奈良のあけぼの〈奈良の自然と語源/奈良時代以前の遺跡・遺物/春日地域の重要性/奈良遷都への動き〉以下細目略/平城京と京の人々/正月元日の朱雀門と楯槍/日本古代の内裏と後宮)/Ⅱ=聖武天皇と貴人・官人(藤原不比等/親王と呼ばれた栄光と悲劇―長屋王邸出土木簡の意味するもの―/聖武天皇の後宮について―平城京出土木簡を手がかりに―/難波使社下月足とその交易/藤原清河の娘―済恩寺の由来について―/安拝常麻呂解の●について)/Ⅲ=寺々と仏たち(咲き匂う奈良の都─その実像と幻想─/西の京/回想の広目天より/仏像の美しく見えるとき)/Ⅳ=遺跡と遺跡保存(称徳天皇山陵の所在地/平城宮跡保存の歴史概略)/古代宮城の門について―あとがき

ISBN:9784642078948
出版社:吉川弘文館
判型:4-6
ページ数:300ページ
定価:2600円(本体)
発行年月日:2009年10月
発売日:2009年10月01日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:NHF
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ