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高丘親王入唐記

廃太子と虎害伝説の真相

著:佐伯 有清

紙版

内容紹介

九世紀、高丘親王は薬子の変により皇太子の地位を失い、出家して空海に密教を学ぶ。仏法の真理を求め唐に渡り、さらに天竺を目指したが、旅の途上で虎と遭遇して命を落としたとされる。透徹した史眼で高丘(真如)親王伝を読み直し、大仏開眼供養会で果たした役割、長安での遣唐僧円載との出会いなど、伝説に彩られた波乱の生涯の実像に迫る。

目次

虚実に揺れる高丘親王/高丘親王から真如親王へ(一年有余の皇太子/僧侶としての高丘親王)/超昇寺の創建と真如親王(平城の西宮と大般若経/真如親王と超昇寺の草創/超昇寺の荒廃と再興)/再度の大仏開眼と真如親王(あいつぐ地震の世紀/修理大仏司検校としての真如親王/盛大なる供養大仏会)/入唐求法に向けて(池辺院から難波津まで/難波津から鴻臚館まで/李延孝の来航と張友信の造船)/真如親王の入唐求法(入唐求法の旅/明州から泗州へ/? 州から洛陽へ/長安での求法と天竺への旅)/伝説と史実との狭間(虎害伝説の真偽/真如親

ISBN:9784642077910
出版社:吉川弘文館
判型:4-6
ページ数:258ページ
定価:3000円(本体)
発行年月日:2002年11月
発売日:2002年10月25日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:WQY