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歴史と古典

太平記を読む

編:市沢 哲

紙版

内容紹介

南北朝内乱という未曾有の事件を描いた『太平記』。物語を成り立たせ、突き動かしているものは何なのか。繰り返される合戦、跳梁跋扈する妖怪、王権の証となる宝物の行方、秩序の回復を模索する仏教界。東アジア世界も視野に収め、変革の時代のダイナミズムに迫る。また『太平記』を軍記物の歴史の中に位置づけ直し、その独自性を明らかにする。

目次

太平記とその時代…市沢哲(太平記は「史学に益なし」なのか/太平記の幕開け/建武新政と二条河原落書/太平記後半部の混沌)/Ⅰ=人と合戦(公家社会と太平記…小川剛生/武家政権の再生と太平記…伊藤俊一/太平記にみる内乱期の合戦…高橋典幸)/Ⅱ=太平記を支える思想(仏教と太平記…原田正俊/太平記、宋学、尊皇思想…小島 毅/東アジア世界のなかの太平記…藤田明良/太平記と予兆―怪異・妖怪・怪談―…西山 克)/Ⅲ…軍記太平記の歴史的位置(太平記的なるもの―前太平記と太平記―…樋口大祐/軍記の転換点としての太平記…大津雄

ISBN:9784642071550
出版社:吉川弘文館
判型:4-6
ページ数:284ページ
定価:2800円(本体)
発行年月日:2008年10月
発売日:2008年10月15日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ