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宮田登 日本を語る 8

ユートピアとウマレキヨマリ

著:宮田 登

紙版

内容紹介

江戸時代以降、民衆意識の中に伝えられてきた日本的ユートピアとはどのようなものか。民話、芸能、信仰の中にみられる死後の世界観から、死を絶対的な終焉(しゅうえん)と見ない考え方を指摘。霊魂は不滅で常に生まれかわりを繰り返す「ウマレキヨマリの思想」を解明する。さらに、初期の柳田民俗学で論じられた非農業民へのまなざしを展開し、差別の問題に迫る。(解説=岩本通弥)

目次

Ⅰ=ユートピアの思想(ユートピア思想〈日本のユートピア・イメージ/「隠れ里」について/江戸町人のユートピア志向/「常世国」について〉/ムラとユートピア〈ムラの中で/ほか〉以下細目略/山中他界の時空/熊野―日本的ユートピア―/神話的発想/民間信仰の中の「よみがえり」)/Ⅱ=ウマレキヨマリの思想(ウマレキヨマルとウマレカワル思想/擬死再生の信仰─生まれかわりの構造─/白山と天道念仏─コモリとメグリ─/白のフォークロア─シラサン信仰におけるシャーマニズム─/白の民俗学/異界への旅/平田篤胤の異人論/房総の山岳信

ISBN:9784642071406
出版社:吉川弘文館
判型:4-6
ページ数:262ページ
定価:2600円(本体)
発行年月日:2006年09月
発売日:2006年09月01日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JBCC