軍需物資から見た戦国合戦
著:盛本 昌広
紙版
内容紹介
合戦は兵士や人夫など人的資源の他に、城や柵を作る木材、矢や槍の材料の竹など、物的資源も必要となる。戦国大名はそれらをいかに調達し、かつ森林資源の再生を試みたのか。エコにも通じる行動から合戦の一側面を探る。
目次
はじめに/序章 合戦の勝敗は軍需物資の確保にあり!/軍用品の調達に奔走する大名たち(合戦図屏風で見る木の使い方/城郭と尺木/玉縄城の堀の築造/重宝された栗の木/武田信玄駿河侵入と舟橋/舟橋の構造/天龍川の舟橋/接待用の舟橋/種類によって用途がかわる竹/敷板の調達/縄と橋木の調達/筵を購入して調達/舟橋はいかにして架けられたか/資材確保の方法とは/舟橋の架橋/見立て次第で伐採が認められた尺木)以下細目略/軍需物資を確保した大名が勝利をおさめた!/合戦・城攻めに使われた武器武具/武器・武具の調達方法を検証する(竹木徴発システム/竹木の管理と伐採の防止)/伐採と植林を繰りかえした戦国時代/戦国軍拡と自然環境の変化/補論