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新しい古代史へ 2

文字文化のひろがり

東国・甲斐からよむ

著:平川 南

紙版

内容紹介

木簡、漆紙文書、墨書・刻書土器や碑文のさまざまな文字。戸籍などの公文書にみる文字の権威や、現代にも残る祈り・まじないの原像、仮名成立を解く新たな発見など、地中から甦った文字資料が豊かな古代社会を語る。

目次

Ⅰ 文字を書く
 役人の文字の習熟度―誤字・脱字にみる階層差
 村人と文字―豊穣・延命への祈り
 文書と口頭伝達―読み上げることの意味
 木簡の大きさと格付け―長さにみる権威
 墨書土器は何を伝えてくれるのか―神仏への願いと文献にない地名
 他
Ⅱ 人びとの祈り
 水の神・龍王への祈り―雨乞い・止雨祈願の木簡
 屋敷神をまつる―官衙・貴族の邸宅から
 年始めにおこなう神事―一年の吉凶を占う
 生きつづける竈神―火への信仰と祭祀
 まじないのことば「急急如律令」―願いの成就を祈る
 魔よけの符号―東アジアに広がる共通の願い
 他
Ⅱ 文字文化のひろがり
 偽作とされた多賀城碑―古代石碑の世界1
 東アジアのなかの多賀城碑―古代石碑の世界2
 「世界の記憶」・上野三碑―古代石碑の世界3
 他

著者略歴

著:平川 南
1943年、山梨県生まれ。1965年、山梨大学学芸学部卒業、1990年文学博士(東京大学)。国立歴史民俗博物館館長・山梨県立博物館館長を経て、現在、人間文化研究機構機構長、国立歴史民俗博物館名誉教授。 ※2020年2月現在
【主要編著書】『漆紙文書の研究』(吉川弘文館、1989年)、『墨書土器の研究』(吉川弘文館、2000年)、『古代地方木簡の研究』(吉川弘文館、2003年)、『全集日本の歴史2 日本の原像』(小学館、2008年)

ISBN:9784642068437
出版社:吉川弘文館
判型:A5
ページ数:264ページ
定価:2500円(本体)
発行年月日:2019年09月
発売日:2019年09月27日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:NHF
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ-JP-D