読みなおす日本史
白鳥になった皇子 古事記
著:直木 孝次郎
紙版
内容紹介
古代の人々の精神や思考を伝え、日本文化を知るためには不可欠の古典である『古事記』。神話に始まり天皇に至る物語を、日本古代史の第一人者がわかりやすい現代文で読み下し、ちりばめられた歌謡の言葉の魅力にも迫る。
目次
はじめに/上巻(天地のはじめと地底の国―イザナキ、イザナミの物語/天の岩屋―ウズメノ命のてがら/八俣の大蛇―スサノオノ命の冒険/因幡の白うさぎ―苦難と戦うオオクニヌシ/国ゆずり―三人めはタケミカズチノ神/高千穂の峰―天くだる神がみ/海の神の宮殿―海幸、山幸と釣り針)/中巻(戦うイワレビコノ命―苦難の大和平定/高佐士野の妻どい―イスケヨリ姫の苦心/はじめて国を治めた天皇―三輪の大神とタケハニヤスヒコ/サホビコの反乱―サホ姫の涙/白鳥になった皇子―ヤマトタケルの歎き/オキナガタラシ姫の冒険/荒波をのり越えて/宇治川の戦い―天皇の位をめぐって/アメノヒボコと赤い玉の女―新羅からきた王子/イズシオトメと藤の花―約束を破るとどうなるか)/下巻(イワノ姫の愛と怒り―仁徳天皇と后たち/皇子たちの争い―不意打ちとだまし打ち/流された皇子―兄と妹の愛情/三輪川のおとめ―雄略天皇の約束)/おわりに/補論『古事記』序文の一考察