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動乱の東国史 1

平将門と東国武士団

著:鈴木 哲雄

紙版

内容紹介

東国国家樹立を目指した平将門の乱は何をもたらしたのか。将門追討で功をなした人々の系譜を辿り、保元・平治の乱にいたる東国武士団の動勢に迫る。坂東の水上交通や自然環境にも注目し、中世成立期の東国を描く。

目次

将門と東国―プロローグ/坂東の歴史風景―古代から中世へ(坂東の風景/交通と自然環境/将門以前/《コラム》御食都国=安房国の神々)/平将門の乱(『将門記』と緒戦―鬼怒川=香取内海地域での戦い/平氏一族の内紛―将門と良兼/調停者将門による坂東支配/《コラム》子飼の渡と堀越の渡―毛野川と子飼川/《コラム》『将門記』の兵と中世武士―武士とは何か)/新皇将門の敗北(新皇将門の国家構想―内海の都と坂東国家/東西の兵乱のなかで/藤原秀郷と将門の敗北/『将門記』の語り/《コラム》将門伝説の関連史跡―石井営所の周辺)/勝者たちの歴史―将門以後(秀郷流藤原氏の東国蟠踞/貞盛流平氏の活動/清和源氏と良文流平氏/良文流平氏と平忠常の乱/《コラム》三浦氏一族の本拠地―衣笠城)/奥羽の地域社会と前九年・後三年合戦(奥羽の地域社会/前九年・後三年の合戦/清原氏の援軍と東国武士/延久の蝦夷合戦から後三年の合戦へ/《コラム》蝦夷の衣服―狭布の細布胸合わじ/《コラム》中世都市平泉と中尊寺/《コラム》多家宗基の経筒―茨城県土浦市東城寺の経塚)/東国武士団と保元・平治の乱(荘園公領制の成立/荘園・公領をめぐる相克/源義朝と東国武士の抗争/保元・平治の乱と東国武士/《コラム》御厨の風景―『彦火々出見尊絵巻』の一場面から/《コラム》女堀の開削―秀郷流藤原氏の上野・下野への簇生)/日本列島のなかの東国社会―エピローグ

ISBN:9784642064408
出版社:吉川弘文館
判型:4-6
ページ数:340ページ
定価:2800円(本体)
発行年月日:2012年09月
発売日:2012年08月25日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:NHF
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ-JP-C