戦争の日本史 5
東北の争乱と奥州合戦
「日本国」の成立
著:関 幸彦
紙版
内容紹介
説話や伝説を交えて東北の三つの戦いの実態を探り、鎌倉幕府誕生へと?がる時代の流れを追求。源頼義・義家父子と安倍氏との前九年合戦、清原氏の内紛に義家が介入した後三年合戦、そして頼朝と奥州藤原氏との宿命の奥州合戦。幕府の首長がなぜ常に征夷大将軍なのかを考え、征夷の対象とされた東北と、源氏との戦争の歴史的背景を問う。
目次
「懸想」と「征夷」―プロローグ/Ⅰ=前九年合戦(前九年合戦以前〈蝦夷問題のその後/終わりの始まり/元慶の乱/もう一つの天慶の乱―軍事貴族の誕生―/王朝軍制のきざし/「兵」説話が語るもの/安倍氏について〉/『陸奥話記』の世界〈前九年合戦の諸段階/「六箇郡の司」と安倍氏/鬼切部合戦の真実/源頼義と鎮守府将軍/阿久利川事件をめぐって/黄海の戦い/清原氏の参陣/「衣のたてはほころびにけり」/厨川合戦と安倍氏の滅亡〉以下細目略/前九年合戦後の諸相)/Ⅱ=後三年合戦(前九年から後三年へ/『奥州後三年記』の世界/後三年