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歴史文化ライブラリー 565

古代ゲノムから見たサピエンス史

著:太田 博樹

紙版

内容紹介

発掘された人骨から取り出した、DNAの遺伝情報を分析する古代ゲノム学。絶滅生物のDNAを追った創成期や、ネアンデルタール人のゲノム解析で明らかになった複雑な人類の進化史を解説する。縄文人ゲノム解読で分かったその系統など、日本における最新の研究成果も紹介。未知の人類デニソワ人の復元にも触れ、古代ゲノム学の今後を展望する。

目次

古代ゲノム学の夜明け―プロローグ/絶滅生物のDNAを追う(DNAは残っているのか?/先駆者達の絶妙なアイディア/DNA分析を考古遺跡へ持ち込む/失態・問題・困難の表出)/古代ゲノムが書き替えたサピエンス史(「サピエンスに起こった認知革命」という仮説/サピエンス前史/アフリカ単一起源説をめぐる論争/決定打が放たれた/ゲノムの時代/書き替えられたサピエンス史)/日本列島にたどり着いたサピエンス(サピエンス古代ゲノムの進展/日本列島のサピエンス史/縄文人のゲノム配列を読む/南or北ルートの鍵を握る)/古代ゲノム学はどこへ向かうのか?(デニソワ人の姿を復元する/ネアンデルタール人の脳を復元する/縄文人iPS細胞の試み)/文化の厚みが支える科学―エピローグ

著者略歴

著:太田 博樹
1968年、愛知県生まれ。1997年、東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻修了、博士(理学)。現在、東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻教授。 ※2023年1月現在
【主要編著書】『遺伝人類学入門―チンギス・ハンのDNAは何を語るか』(筑摩書房、2018年)、『ヒトは病気とともに進化した』(共編、勁草書房、2013年)

ISBN:9784642059657
出版社:吉川弘文館
判型:4-6
ページ数:272ページ
定価:1800円(本体)
発行年月日:2023年02月
発売日:2023年01月21日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:PDZ
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:PSX