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歴史文化ライブラリー 557

郡司と天皇

地方豪族と古代国家

著:磐下 徹

紙版

内容紹介

古代国家による支配の鍵となった存在が、地域に根ざした勢力をもつ豪族だった。彼らは貴族化せずに地方に定住し、天皇から郡司に任命されて地方支配を担う一方で、行基ら僧侶と結びつき、民衆を集めて治水・架橋事業を展開した。郡司を輩出する氏族の構成と規模、地域における影響力や僧侶との関係を分析し、地方豪族と地域社会の姿を描き出す。

目次

土臭き「地方豪族」―プロローグ/郡司と天皇(郡司という官人〈地方官としての郡司/郡司に任用される人々/郡司の特異性/郡司と地方社会〉以下細目略/郡司を任用する/郡司読奏/結びつく郡司と天皇)/郡司層と地方豪族(郡司の交替と郡司層/地方豪族と官職・地位/地方豪族と行基)/郡司層の内実(既多寺知識経の知識/知識の具体相/知識を比較する/郡司層の復元)/地方豪族と古代社会(行基の足跡/鶴田池の風景/河内大橋をめぐる情景)/古代の地方豪族―エピローグ

著者略歴

著:磐下 徹
1980年、京都府生まれ。2010年、東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得満期退学。現在、大阪公立大学文学研究院准教授、博士(文学) ※2022年9月現在
【主要編著書】『日本古代の郡司と天皇』(吉川弘文館、2016年)、『藤原道長事典』(共著、思文閣出版、2017年)

ISBN:9784642059572
出版社:吉川弘文館
判型:4-6
ページ数:240ページ
定価:1700円(本体)
発行年月日:2022年10月
発売日:2022年09月26日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:NHF
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ