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歴史文化ライブラリー 546

神になった武士

平将門から西郷隆盛まで

著:高野 信治

紙版

内容紹介

死後、あるいは生きているうちから〈神〉となった武士がいる。彼らはなぜ祀られるようになったのか。膨大な祭神データを典拠に、宗教・信仰や地誌・文芸書など多様な切り口で、祭祀・神格化の過程を読み解く。古代から明治維新期まで地域守護、先祖祭祀、治病利益、国家の忠臣など、さまざまな役割を担い、今なお生き続ける〈神〉の全体像に迫る。

目次

「今以て生きてござる」―プロローグ/神になる武士(人が神になるとは/祭神の探索/神になる状況)/神格化という記憶のスタイル 記憶としての祭祀(武士祭神はどう記憶されたのか/記憶の語り手と祭祀/勧請される東照大権現)/アイデンティティの支え(御霊と祖神/見える政治性/領主と地域)/武士を神に祀る民(由緒と御霊/民への利益/治癒神の文芸・伝承化)/武士身分の消滅と近代化のなかで 開放と収斂(地域のシンボル/国家的な価値観/新たな忠臣)/生き続けてきた武士の記憶と祭祀―エピローグ

著者略歴

著:高野 信治
1957年、佐賀県生まれ。1985年、九州大学大学院文学研究科博士後期課程(史学専攻)単位取得退学。九州大学大学院比較社会文化研究院教授を経て、現在、同大学名誉教授・特任研究者。 ※2022年3月現在
【主要著書】『近世大名家臣団と領主制』(吉川弘文館、1997年)、『近世領主支配と地域社会』(校倉書房、2009年)、『武士の奉公 本音と建前』(吉川弘文館、2015年)、『武士神格化の研究』(吉川弘文館、2018年)

ISBN:9784642059466
出版社:吉川弘文館
判型:4-6
ページ数:272ページ
定価:1800円(本体)
発行年月日:2022年04月
発売日:2022年03月19日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QRRL3
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:QRAX