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歴史文化ライブラリー 523

山寺立石寺

霊場の歴史と信仰

著:山口 博之

紙版

内容紹介

慈覚大師円仁の開創と伝わる山寺立石寺。霊魂の帰る山、幽冥を分ける聖地とされたその全貌を、絵図や古文書、五輪塔・板碑・石造物などのモノ資料を駆使し、中世考古学の視点から総合的に分析する。比叡山延暦寺や最上氏との関係にもふれ、信仰の形と背景を解明。貴重な写真を多数掲載し、今に続く霊場を切り口に、地域の中世史の再構築を試みる。

目次

霊場寺院の中世―プロローグ/霊場を知る(立石寺の概要と画期/立石寺の発達と画期/山寺立石寺景観の時空/立石寺来訪)/霊場を定める(古代の立石寺/街道と立石寺)/霊場に参り納める(三回にわたる入定窟の調査/その後の研究と成果/如法経所碑と経塚/中世の納骨と信仰/中世から近世の納骨と供養/立石寺と中世石造物)/霊場復興(一相坊円海の時代/法灯の帰還―円海と月蔵坊祐増/法灯の返還―円海と正覚院豪盛/円海と最上義光の関係、鳥居忠政との確執)/今を生きる寺―エピローグ

著者略歴

著:山口 博之
1956年、山形県に生まれる。80年、山形大学教育学部卒業。2006年、東北大学大学院文学研究科博士後期課程修了、博士(文学)。山形県立博物館学芸専門員を経て、現在、東北学院大学東北文化研究所客員 ※2021年4月現在
【主要著書】『中世奥羽の墓と霊場』(高志書院、2017年)

ISBN:9784642059237
出版社:吉川弘文館
判型:4-6
ページ数:304ページ
定価:1800円(本体)
発行年月日:2021年05月
発売日:2021年04月19日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QRFB