歴史文化ライブラリー 515
伊達一族の中世
「独眼龍」以前
著:伊藤 喜良
紙版
内容紹介
独眼龍政宗以前、伊達氏初代の人物像をはじめ、その系譜には未だ謎が多い。伊達氏=仙台の印象が強いが、長く福島盆地を拠点に活動していた。鎌倉時代の伊達郡入部から天文の乱終結後、米沢へ移るまでの360年に及ぶ一族の歴史を、地理的条件や諸系図、福島県内の発掘調査の成果などを検討しつつ描き、戦国奥羽の覇者となる礎を築いた時代に迫る。
目次
遙かなる伊達一族―プロローグ/伊達一族の本拠地(奥州合戦/石那坂・阿津賀志山の合戦)/陸奥国伊達郡への下向(伊達氏の初代をめぐって/時長(念西)の出自/時長(念西)の子息たち)/御家人伊達氏と伊達郡(鎌倉居住の伊達一族/十三世紀後半の伊達一族の惣領/東昌寺と伊達氏)/鎌倉時代の終焉(伊達一族と通称/鎌倉幕府の倒壊)/南北朝動乱を乗り切る(建武政権の成立と伊達一族/陸奥国府体制と伊達行朝/伊達氏惣領の交代か)/鎌倉府との抗争(国人一揆の時代/鎌倉府に反旗をひるがえす)/伊達一族と室町幕府(伊達持宗の時代/小京都梁川と上洛)/陸奥国守護から戦国大名へ(伊達氏の父子相克/大名領国を目指す伊達稙宗/天文の乱とその後の伊達氏)/自己認識と系図―エピローグ
ISBN:9784642059152
。出版社:吉川弘文館
。判型:4-6
。ページ数:256ページ
。定価:1800円(本体)
。発行年月日:2021年01月
。発売日:2020年12月17日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:WQY。