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歴史文化ライブラリー 515

伊達一族の中世

「独眼龍」以前

著:伊藤 喜良

紙版

内容紹介

独眼龍政宗以前、伊達氏初代の人物像をはじめ、その系譜には未だ謎が多い。伊達氏=仙台の印象が強いが、長く福島盆地を拠点に活動していた。鎌倉時代の伊達郡入部から天文の乱終結後、米沢へ移るまでの360年に及ぶ一族の歴史を、地理的条件や諸系図、福島県内の発掘調査の成果などを検討しつつ描き、戦国奥羽の覇者となる礎を築いた時代に迫る。

目次

遙かなる伊達一族―プロローグ/伊達一族の本拠地(奥州合戦/石那坂・阿津賀志山の合戦)/陸奥国伊達郡への下向(伊達氏の初代をめぐって/時長(念西)の出自/時長(念西)の子息たち)/御家人伊達氏と伊達郡(鎌倉居住の伊達一族/十三世紀後半の伊達一族の惣領/東昌寺と伊達氏)/鎌倉時代の終焉(伊達一族と通称/鎌倉幕府の倒壊)/南北朝動乱を乗り切る(建武政権の成立と伊達一族/陸奥国府体制と伊達行朝/伊達氏惣領の交代か)/鎌倉府との抗争(国人一揆の時代/鎌倉府に反旗をひるがえす)/伊達一族と室町幕府(伊達持宗の時代/小京都梁川と上洛)/陸奥国守護から戦国大名へ(伊達氏の父子相克/大名領国を目指す伊達稙宗/天文の乱とその後の伊達氏)/自己認識と系図―エピローグ

著者略歴

著:伊藤 喜良
1944年、長野県に生まれる。1974年、東北大学大学院文学研究科博士課程修了。福島大学名誉教授、文学博士。 ※2021年4月現在
【主要著書】『日本中世の王権と権威』(思文閣出版、1993年)、『中世国家と東国・奥羽』(校倉書房、1999年)、『東国の南北朝動乱』(吉川弘文館、2001年)、『足利義持』(吉川弘文館、2008年)

ISBN:9784642059152
出版社:吉川弘文館
判型:4-6
ページ数:256ページ
定価:1800円(本体)
発行年月日:2021年01月
発売日:2020年12月17日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:WQY