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歴史文化ライブラリー 445

鯨を生きる

鯨人の個人史・鯨食の同時代史

著:赤嶺 淳

紙版

内容紹介

鯨とともに生きてきた “鯨(くじら)人(びと)” 6人の聞き書きを通して、日本社会における捕鯨と鯨食の多様な関係性を明らかにする。江戸時代の鯨食文化から戦後の「国民総鯨食時代」、鯨肉が「稀少資源化」した現代にいたるまで、捕鯨と鯨食の変遷を、近世から現代の料理書に触れつつ、高度経済成長を契機とした生活様式の移りかわりに位置づける、注目の1冊。

目次

個人史と同時代史――プロローグ/鯨を捕る(鯨ど海に取り憑かれたんだっちゃ/鯨はすべてでした/百姓どころでね。銭んこ、とらなきゃ)/鯨を商う(それじゃあ、プロの仕事やない/こんなに美味しいものは、ほかにない/鯨一頭食べる会、またやりたいな)/鯨で解く(鯨革命と捕鯨の多様性/銃後の鯨肉――伝統食か、代用食か?/国民総鯨食時代――マーガリンと魚肉ソーセージ/稀少資源化時代の鯨食文化―サエズリの伝播と鯨食のナショナル化)/クジラもオランウータンも?――エピローグ/日本における近代捕鯨一一〇年の歩み

著者略歴

著:赤嶺 淳
1967年、大分県に生まれる。1996年、フィリピン大学大学院人文学研究科修了(フィリピン学博士)。現在、一橋大学大学院社会学研究科教授 ※2017年2月現在【主要編著書】『ナマコを歩く』(新泉社、2010年) 『クジラを食べていたころ』(編、グローバル社会を歩く研究会、2011年) 『グローバル社会を歩く』(編、新泉社、2013年)

ISBN:9784642058452
出版社:吉川弘文館
判型:4-6
ページ数:304ページ
定価:1900円(本体)
発行年月日:2017年03月
発売日:2017年02月20日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KNAF