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歴史文化ライブラリー 433

幽霊 近世都市が生み出した化物

著:高岡 弘幸

紙版

内容紹介

美女で髪を伸ばし足元は霞んで見えない―。この幽霊のイメージは、いつ、どのように生まれたのだろうか。なぜ幽霊は目に見えるのだろうか。文学・芸能、民俗学的資料に描き込まれた幽霊が誘うままに近世社会を旅し、貨幣経済、家システム、武士と庶民など、三都や城下町という「都市」の生活文化こそが幽霊の?怖さ?を生み出したことを考える。

目次

私たちの心が幽霊を生み出す―プロローグ/幽霊の正体(幽霊とは何か/可視化の系譜と構造)/怖い幽霊の誕生(変身する幽霊/怨念表象の系譜/一八世紀における怨念表象の転換)/幽霊が語る近世都市社会(庶民による抵抗―武士の世界と幽霊/貨幣が紡ぎ出す恨み―商人の世界と幽霊/女たちの復讐―「妬婦譚」再考)/幽霊に託した現代日本人の「思い」―エピローグ

ISBN:9784642058339
出版社:吉川弘文館
判型:4-6
ページ数:200ページ
定価:1800円(本体)
発行年月日:2016年09月
発売日:2016年08月22日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JBCC