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歴史文化ライブラリー 420

乱舞の中世

白拍子・乱拍子・猿楽

著:沖本 幸子

紙版

内容紹介

12世紀後半から13世紀前半、白拍子・乱拍子というリズムが大流行した。庶民のみならず貴族や寺院社会を席巻したこの芸能はいかなるものだったのか。すでに滅びてしまった芸態を復元し、いまに伝わる能楽にどのように包含されているのか考察する。中世芸能が花ひらく直前、人々が身体表現の楽しさを知り、うきうきと舞い始めた時代を描き出す。

目次

乱れる中世―プロローグ/乱舞の時代の幕開け(猿楽の熱狂―平安後期の芸能界/乱舞の時代へ)/白拍子の世界(白拍子という芸能/貴族の白拍子/白拍子舞の担い手と芸態)/乱拍子の世界(乱拍子という芸能/貴族の乱拍子/僧侶の乱拍子/稚児の乱拍子)/〈翁〉と白拍子・乱拍子(数える翁たち/千歳・三番叟と乱拍子/父尉と白拍子・乱拍子)/能と白拍子・乱拍子(能の身体/乱拍子と能/白拍子舞と能)/乱舞の身体―エピローグ

著者略歴

著:沖本 幸子
1974年,東京都に生まれる。1996年,東京大学文学部言語文化学科卒業。2003年,東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。現在,青山学院大学総合文化政策学部准教授、博士(学術) ※2016年2月現在【主な編著書】『今様の時代』(東京大学出版会,2006年),「衆徒の舞」(『芸能史研究』181,2008年),「白拍子舞から幸若舞へ」(『国文学 解釈と鑑賞』74-10,2009年)

ISBN:9784642058209
出版社:吉川弘文館
判型:4-6
ページ数:206ページ
定価:1700円(本体)
発行年月日:2016年02月
発売日:2016年02月20日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:AT