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歴史文化ライブラリー 418

落日の豊臣政権

秀吉の憂鬱、不穏な京都

著:河内 将芳

紙版

内容紹介

戦国乱世を終結させ、泰平な時代の訪れを世につげた豊臣政権の誕生に、人びとの期待は高まった。一方で、対外戦争・後継者問題・天変地異などによる政情不安から、京都では不穏な事件が噴出した。秀吉の権力全盛期、絢爛豪華な桃山文化に象徴される文禄年間の治世とはいかなるものだったのか。当時の京都にくらす人びとの視線で社会の実相を描く。

目次

秀吉政権崩壊の序曲と京都―プロローグ/不均衡な経済政策(金くばり〈『慶長見聞集』/『大かうさまくんきのうち』/金銀をくばる秀吉/公家衆への金くばり/かたみ分けとしての金銀/金くばりの本質〉/ならかし〈金商人/徳政/「南京奉行」井上源五/奈良町人の直訴/不可解な結末/政権の施策としての奈良借/町人にとってのならかし/金くばりのゆくえ〉以下細目略)/不穏な京の町(喧嘩/辻切り・盗賊)/影を落とす後継者問題(声聞師払い/狐狩り)/天変地異と政権の動揺(恠異/大地震)/京都の人びとがみつめた秀吉の時代―エピローグ

ISBN:9784642058186
出版社:吉川弘文館
判型:4-6
ページ数:208ページ
定価:1700円(本体)
発行年月日:2016年01月
発売日:2016年01月20日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:NHF
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ