歴史文化ライブラリー 411
五稜郭の戦い
蝦夷地の終焉
著:菊池 勇夫
紙版
内容紹介
戊辰戦争最後の舞台となった「五稜郭の戦い」。箱館開港と明治新政府への統治移行、榎本武揚率いる旧幕府軍の五稜郭占領から開城にいたる経過を辿り、両軍の戦闘を詳述する。「蝦夷島政府」の行政と松前藩など地域社会との関係、巻き添えになった地元住民の被害、戦死傷者の扱い方などを描き出し、戦いを近世北方世界の終焉として歴史の中に位置づける。
目次
持ち込まれた戦争―プロローグ/幕末・維新期の箱館(箱館開港と蝦夷地対策/幕末箱館の都市景観/戦いの場となった主要施設)/箱館奉行所から箱館裁判所へ(五稜郭最後の箱館奉行/箱館裁判所への引き継ぎ/箱館裁判所・箱館府の治政/東北戦争と箱館府/松前藩の政変)/榎本旧幕府軍の五稜郭占領(榎本旧幕府軍の形成/五稜郭の戦いの始まり/榎本旧幕府軍の箱館占拠/旧幕府軍と松前藩との戦い)/榎本政権の占領統治(蝦夷島政権の誕生/条約国との関係/民政と民衆)/新政府軍の反攻と榎本政権崩壊(新政府軍の青森駐留/新政府軍と旧幕府軍の攻防/五稜郭開城と戦後処理)/五稜郭の戦いの歴史的意味―エピローグ