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歴史文化ライブラリー 368

維新政府の密偵たち

御庭番と警察のあいだ

著:大日方 純夫

紙版

内容紹介

不安定な国内情勢を憂慮した明治新政府は、社会に渦巻く不平・不満や民心の動向を把握するため、密偵・諜者を全国に派遣した。名前を変え、経歴を隠し、思想・信条を偽り諜報活動に従事した彼らは、どのように情報の収集を行い、何を報告したのか。膨大な資料を博捜し、江戸時代の忍者・隠密と近代警察組織との間に位置する、密偵たちの真相を解明。

目次

御庭番と警察のあいだ―プロローグ/密偵を追って(荘村省三の実像〈日本聖公会最初の受洗者/幕末の荘村省三/維新後の荘村/密偵荘村省三〉/関信三こと安藤劉太郞〈幼稚園教育の先覚者/密偵安藤劉太郞〉以下細目略)/維新政府お抱えの密偵集団(密偵組織の仕組み/密偵の群れ―誰が密偵か)/教会に潜入した密偵(暗躍する異宗徒掛諜者/大阪のキリスト教―伊沢道一の報告/横浜のキリスト教―安藤劉太郞らの報告)/地方政情を探る密偵(大伴千秋の探索活動と情報ルート/小原沢重雄の地方探索―士族層と県治/東奔西走する密偵たち/密偵たちの地方政情報告/見聞・風説の報告)/消えた正院監部 密偵たちのその後(監部メンバーのその後/諜者二人のゆくえ)/警察の密偵―エピローグ

ISBN:9784642057684
出版社:吉川弘文館
判型:4-6
ページ数:256ページ
定価:1800円(本体)
発行年月日:2013年10月
発売日:2013年09月20日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:NHF
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ