出版社を探す

歴史文化ライブラリー 342

江戸の流行り病

麻疹騒動はなぜ起こったのか

著:鈴木 則子

紙版

内容紹介

「疱瘡(ほうそう)は見目定め、麻疹(はしか)は命定め」という諺(ことわざ)が語るように、江戸時代麻疹(はしか)は大人も発病し命に関わると恐れられていた。麻疹の流行により混乱する社会で、将軍から町人まで人々はいかに病と付き合ってきたのか。不可思議な禁忌(きんき)や医療マニュアル、商売に利用する者…。医学書や御触書、文学作品、浮世絵などから論じ、麻疹を通して江戸の社会を描く。

目次

江戸の麻疹世界―プロローグ/麻疹への注目(将軍の感染症対策/享保改革の医療政策)/医療の広がりとマニュアル化(医療の普及/「庸医」たちのマニュアル医療)/麻疹景気をめぐる攻防(麻疹政策の展開/医療の展開と禁忌の拡大/諸商売の明暗)/麻疹本を読む人々(麻疹養生書の普及/麻疹戯作のさまざま)/文久麻疹クライシス(江戸の町の混乱/麻疹出版物の氾濫/農村の困窮)/遠ざかる江戸の麻疹世界―エピローグ

ISBN:9784642057424
出版社:吉川弘文館
判型:4-6
ページ数:224ページ
定価:1700円(本体)
発行年月日:2012年03月
発売日:2012年03月21日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:VFD
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:MBN