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歴史文化ライブラリー 315

変貌する清盛

『平家物語』を書きかえる

著:樋口 大祐

紙版

内容紹介

おごる平家は久しからず―幾多の悪行を犯し、その因果で滅んだ人物とされる平清盛。だが、『平家物語』に描かれる清盛は決して悪人としてのイメージのみにはとどまらない。後世の人々は、彼の「悪行」をどう読みかえてきたのか。同時代の『玉葉』『愚管抄』から国定教科書、吉川英治・宮尾登美子らの現代小説まで、清盛像の創出とその変遷を読み解く。

目次

子どもたちの清盛―プロローグ/同時代人にとっての清盛(『平家物語』以外の物語・説話と清盛/『玉葉』の中の清盛―治承三年以前/『玉葉』の中の清盛―治承三年以後)/『平家物語』の中の清盛(若き日の清盛/清盛の「悪行」/清盛の死後の評価―王法・仏法と海港の論理)以下細目略/検非違使文学としての『平家物語』/変貌する清盛/『平家物語』を書きかえる/海港都市と「清盛の子どもたち」の系譜―エピローグ

ISBN:9784642057158
出版社:吉川弘文館
判型:4-6
ページ数:240ページ
定価:1700円(本体)
発行年月日:2011年03月
発売日:2011年02月21日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DNB