歴史文化ライブラリー 274
北政所と淀殿
豊臣家を守ろうとした妻たち
著:小和田 哲男
紙版
内容紹介
太閤秀吉の妻=北政所(おね)と淀殿(茶々)の確執が、豊臣家を滅亡に導いたという通説は真実なのか? 北政所としての職務や家康ら諸大名との関わり、秀頼の母としての淀殿の立場など、二人が妻としてそれぞれに果たした役割に注目。秀吉の死後、関ケ原合戦を経て大坂の陣までの二人の動向から、近年見直されつつある“女の戦争”の真相に迫る。
目次
北政所・淀殿の関係―プロローグ―/秀吉と出会うまでの二人(おね/茶々)/秀吉の天下統一と北政所の役割(信長家臣時代の秀吉とおね/北政所として秀吉を支える/女房衆の管轄と養子・養女の養育/北政所と諸大名のかかわり)以下細目略/鶴松を生む淀殿と鶴松の死/秀頼の誕生と秀次事件/秀吉の死と北政所・淀殿二人の関係/関ヶ原の戦いとその後の二人/大坂の陣での淀殿と北政所/豊臣家の存続をはかった二人―エピローグ―