歴史文化ライブラリー 257
江戸の武家名鑑
武鑑と出版競争
著:藤實 久美子
紙版
内容紹介
武鑑とは、江戸時代の大名・旗本家の当主や家族とその家臣、幕府の役人を一覧できる名鑑である。各家の紋所や大名行列の道具がわかりやすく絵入りで描かれており、大政奉還までの二百年以上もの間、実用書として市販され続けた。その魅力と歴史、売るためになされた工夫や戦略を探り、出版をめぐる板元(はんもと)須原屋と出雲寺(いずもじ)の百年にわたる攻防を追う。
目次
はじまりはあの夏の日―プロローグ/武鑑の魅力(武鑑の基礎/武鑑コレクションの数々/武鑑へのアプローチ方法)/板元たちの自由な発想(武鑑出版の始まり/板元たちの工夫/構成、記載項目の変化)/武鑑の板元と享保取締令(京都から江戸へ/株仲間公認と享保取締令/須原屋による武鑑株の買占め)以下細目略/須原屋と出雲寺の争い/書物師出雲寺の戦略/板元たちにとっての明治―エピローグ
ISBN:9784642056571
。出版社:吉川弘文館
。判型:4-6
。ページ数:240ページ
。定価:1700円(本体)
。発行年月日:2008年05月
。発売日:2008年05月20日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KNTP。