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歴史文化ライブラリー 254

贈答と宴会の中世

著:盛本 昌広

紙版

内容紹介

私たちが贈り物や祝儀袋に熨斗(のし)を添え、学校や職場の新人のため歓迎会を行うのはなぜか。下向した源義家を接待した三日(みっか)厨(くりや)、将軍が恩恵を示した亥子(いのこ)餅(もち)にその源泉を探る。また、八朔(はっさく)や歳(せい)暮(ぼ)には全国の初物・名産品・鯨などの水産品が献上され、果実や砂糖も貴重な贈答品だった。参加者の縁を結ぶための贈り物・宴会の意味とその役割を明らかにする。

目次

贈り物と宴会の本質―プロローグ/客人の接待と贈答(客人歓待と贈答/室町期の荘園における接待)/室町幕府の年中行事と贈答(年中行事と節供/亥子餅の献上/八朔の贈答/美物の贈答と精進解/歳暮の贈答/衣替えと衣服の贈答)/水産物の贈答と宴会(初物と水産物/琵琶湖の魚の贈答/日本海側の水産物の贈答/海草と鯨の贈答)/味覚と贈答(菓子と栗/柑子と蜜柑/砂糖の普及と贈答)/贈り物と宴会をめぐる問題―エピローグ

ISBN:9784642056540
出版社:吉川弘文館
判型:4-6
ページ数:240ページ
定価:1700円(本体)
発行年月日:2008年05月
発売日:2008年04月18日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JBCC6