歴史文化ライブラリー 228
聖徳太子と飛鳥仏教
著:曾根 正人
紙版
内容紹介
釈迦(しゃか)の開宗から一千年、仏教は大きく変貌して倭(わ)国(こく)に伝来する。この日本初めての世界宗教とはどのような姿だったのか。時の東アジア世界において、倭人社会において、また「聖徳太子」において、仏教とは何だったのか。そしていかなる未来像が目指されたのか。日本仏教の夜明けと「太子」の仏教を、世界仏教のなかに甦らせた新たな古代仏教史入門。
目次
飛鳥仏教への招待―プロローグ/飛鳥仏教史の課題(聖徳太子非実在説の波紋/聖徳太子非実在説の問題点)/仏教の誕生と流伝(ゴータマの教えから部派仏教へ/大乗仏教の形成/中国への流伝/中国仏教の形成/朝鮮三国の仏教)/仏教公伝(仏法東流/「国神」と「蕃神」/「仏神」信仰の諸相/仏教公認への道)以下細目略/推古朝の仏教と厩戸皇子/奈良仏教への道