歴史文化ライブラリー 208
大江戸飼い鳥草紙
江戸のペットブーム
著:細川 博昭
紙版
内容紹介
江戸時代、大名・旗本(はたもと)、そして庶民の間でも、空前の小鳥ブームが起こった。癒(いや)しと安らぎを求めて小鳥を飼う人、それを商(あきな)う人、あるいは生態を研究して書物にまとめた人や精緻(せいち)な図譜を残した人…。ベストセラー『南総里見八犬伝』の作者滝沢馬琴の日記を手掛りに今と変わらぬ愛鳥家の姿を探り、飼い鳥文化と当時のペットブームの実態を鮮やかに描く。
目次
江戸の人々に愛された「飼い鳥」―プロローグ/滝沢馬琴と鳥との関係(馬琴の生きた時代とその日記/『馬琴日記』の鳥に関する記述/馬琴と彼の鳥)/江戸の人々はどのように鳥を愛したか(江戸時代以前の人と鳥との関わり/鳥の入手方法と飼われていた鳥たち/小鳥の飼育文化/江戸の人々は飼い鳥にどんな楽しみを見いだしたのか)/鳥の飼育書と図譜(鳥の飼育書と解説書/馬琴が作った鳥類図鑑)/江戸の人々と動物(江戸時代の人と動物との関わり/江戸城で飼われていた鳥)