歴史文化ライブラリー 200
戦国大名の危機管理
著:黒田 基樹
紙版
内容紹介
迫りくる外敵、頻発する飢饉。内憂外患の戦国時代、領国を護り、領民を救うために大名がとった政策とは何か。支配される側の民衆の立場から初めて戦国大名の危機管理の実態と本質を明らかにし、構造改革の行方を探る。民衆にとって戦国大名とはいかなる存在であったのか、大名の視点からではとらえきれなかった、全く新しい戦国大名像を描き出す。
目次
新しい戦国大名像―プロローグ/代替わりの政治(北条氏康の登場〈氏康の系譜/父氏綱の遺産/家督相続と代替わり政策/代替わり検地/代替わり検地の規模〉以下細目略/戦国大名と村/新しい政策の背景)/税制改革と目安制(公事赦免令/新たな領国危機)/永禄の飢饉と構造改革(徳政令/永禄の飢饉と戦争)/「御国」の論理と人改令(「御国」の論理/民兵動員)/構造改革の行方―エピローグ