歴史文化ライブラリー 198
宿場の日本史
街道に生きる
著:宇佐美 ミサ子
紙版
内容紹介
江戸時代、旅人が行き交う街道で栄えた宿場町。三千人を超すこともあった参勤交代の大名一行の宿泊は、どのように手配されたのか。宿場の財政、旅籠屋で春をひさいだ飯盛女、人馬の提供を命じられた周辺の助郷(すけごう)村、朝鮮通信使への驚くべき豪華接待など、知られざる宿場運営のシステムを描き出す。いま、いきいきと蘇る、宿場を支えた人びとの姿。
目次
五街道と脇往還―プロローグ―/宿場とその運営(宿駅と機能/東海道小田原宿の生態/宿駅の財政と施設/川留と関所/宿場の風景)/宿場の陰影―飯盛女の生活―(飯盛女の設置/飯盛女の生活と請状)/宿場を支えた村々(宿場と助郷/富士山噴火と助郷村/助郷騒動)/外国人の来日と村々(朝鮮通信使の来聘/村々の負担と供応)/宿駅制度の終焉―エピローグ―