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歴史文化ライブラリー 189

日本禅宗の伝説と歴史

著:中尾 良信

紙版

内容紹介

鎌倉時代に栄西(えいさい)が中国からもたらしたと思われがちな禅宗だが、実は奈良時代に伝来していた。なぜ時代を経て、人びとに広く受け入れられたのか。日本仏教の中で、中国禅宗が日本風に変わっていった歴史を解説。中国禅宗の初祖=達磨(だるま)が来日し、聖徳太子を助けて禅宗を伝えたという伝説と重ね合わせ、知られざる日本禅宗のなりたちと特質に鋭く迫る。

目次

中国禅宗の流れ―プロローグ/日本仏教と禅宗の出会い(達磨さんが日本へやって来た/最澄・空海と禅宗/中国における転生説話と日本人禅僧第一号)/栄西は禅僧か天台僧か(二度の入宋と禅の受法)/栄西を脅かすライバルたち(叡山仏教と禅への関心/大日房能忍の禅と達磨宗)/栄西の弟子とその門流(退耕行勇とその門下/栄西門流と道元)/道元僧団の構成メンバー(多武峰・波著寺系達磨宗/達磨宗徒と道元示寂後の永平寺)/日本禅宗の性格―エピローグ

ISBN:9784642055895
出版社:吉川弘文館
判型:4-6
ページ数:224ページ
定価:1700円(本体)
発行年月日:2005年05月
発売日:2005年04月20日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QRFB