歴史文化ライブラリー 144
大和の豪族と渡来人
葛城・蘇我氏と大伴・物部氏
著:加藤 謙吉
紙版
内容紹介
東アジアの大変動期である五・六世紀、朝鮮半島の加耶や百済などから、大量の渡来人が日本列島に移住してきた。葛城・蘇我・大伴・物部氏など畿内の有力豪族が、渡来系諸集団と積極的に結び付こうとしたのはなぜか。渡来系技術者の掌握をめぐり、競合・対立関係にあった中央諸豪族の動向と、その交流関係から五・六世紀大和政権の実態を解明する。
目次
「今来才伎」の渡来-プロローグ-/葛城氏と渡来人(葛城襲津彦と渡来人/葛城地方の渡来人/葛城氏の滅亡)/雄略朝以降の王権と大伴・物部両氏(軍事的専制王権の成立/大伴氏の性格/物部氏の性格)/東漢氏と軍事的専制王権(東漢氏の氏族組織の問題点/東漢氏の氏族組織の成立/軍事的専制王権下における東漢氏)/蘇我氏の台頭と渡来人(蘇我氏登場/オオマエツキミとマエツキミ/蘇我・物部両氏と渡来人)