歴史文化ライブラリー 121
読経の世界
能読の誕生
著:清水 眞澄
紙版
内容紹介
いま、読経による癒しが注目されている。もともと読経は、仏教の教えを学ぶためのものであったが、日本に伝来すると祈祷や音楽・文学のなかにも再構成され、大きな影響をもたらした。院政期から中世にかけて活躍した能読と呼ばれる読経僧と、それを聴く人々を中心に仏教の音の世界に触れ、日本人の心に響く読経の知られざるメカニズムを読み解く。