歴史文化ライブラリー 100
強制された健康
日本ファシズム下の生命と身体
著:藤野 豊
紙版
内容紹介
ファシズム―それは生殖段階から国民の身体を管理し、戦争資源として動員する。十五年戦争下、ドイツ・イタリアにならい、厚生・健民の名のもとに推進された、心身の健康を強制する政策と、資源として役立たないとされた病者・障害者たちへの過酷な差別。「存在に値する命」と「値しない命」を選別する国家体制を追及する、鮮烈なファシズム論。