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人物叢書 270

松平定信

著:高澤 憲治

紙版

内容紹介

寛政の改革を断行した江戸後期の老中。徳川吉宗の孫という血脈に加え、奥州白河の藩政改革を評価され、幕閣に登壇。将軍補佐としてあらゆる分野に及ぶ改革政治を展開する一方、ロシアの脅威に直面し、幕末までの基軸となる対外方針を策定、山積する難問に挑む。多数の著述を残し、書画・作庭等の才から文化人として高く評価された稀代の生涯を追う。

目次

はしがき/誕生から藩政改革へ(松平家への養子決定/世子当時の政治と社会/襲封の背景/藩政改革の着手)/幕政改革へ向けて(溜詰昇格運動/党派の形成/老中就任の実現/田沼意次に対する追罰と将軍補佐就任)/幕政改革の展開(経済政策/農村対策/都市対策と情報・思想統制/幕臣対策)/幕政改革からの撤退(朝廷対策/対外政策/大奥や将軍との関係/幕閣の分裂と解任)/幕政改革推進中の藩政(御霊屋と寿像の活用/本知の復活と溜詰昇格の内約/幕政と藩政との連関/幕閣からの追放と藩政)/藩政専念から幕政関与へ(浅川騒動と藩政/ロシア船の侵攻と幕府に対する意見書の提出/自藩における軍備充実/房総沿岸の防備)/隠居から死去へ(隠居/桑名転封/趣味と交友/死去と死後の評価)/久松松平氏略系図/老中・大老一覧表/略年譜

ISBN:9784642052634
出版社:吉川弘文館
判型:4-6
ページ数:336ページ
定価:2100円(本体)
発行年月日:2012年10月
発売日:2012年09月25日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DNB