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人物叢書 267

秦河勝

著:井上 満郎

紙版

内容紹介

飛鳥時代渡来系氏族の代表的人物。崇仏(すうぶつ)論争のとき聖徳太子の側近として登場し、新羅(しらき)使節の接待役や邪教を広めた大生部多(おおふべのおお)の打倒など、ヤマト政権の軍事・外交に貢献。太子から仏像を下賜されて京都太秦(うずまさ)に広隆寺(こうりゅうじ)を創建したことでも知られる。能楽の祖とされるなど伝承も数多く、謎に包まれた生涯と行動を、京都を地盤とする秦氏の氏族的伝統から描く。

目次

はしがき/生涯とその時代(生誕の伝承/生誕の場所/時代背景の特徴)/秦氏の〝母国〟(古事記・日本書紀の伝承/ハタとハダ/ウヅマサ氏の名乗り/「秦之亡人」説)/秦氏の日本渡来(渡来伝承/渡来画期の雄略朝/京都嵯峨野の古墳/渡来の背景)/秦氏とアメノヒホコ(アメノヒホコの日本〝渡来〟/アメノヒホコと秦氏居住地/アメノヒホコ分布の様相/近江国と渡来人)/秦氏の政治的足跡(ヤマト政権財政への関与/秦氏の〝政治的〟活躍/秦氏と財務行政)/河勝と崇仏・廃仏抗争(朝鮮半島の仏教/仏教伝来と秦氏/いわゆる〝崇仏論争〟/河勝の「軍政」)/広隆寺の建立(創建時期はいつか/広隆寺と聖徳太子/蜂岡寺と広隆寺/秦氏の〝伝統〟)以下細目略/新羅導者と大生部多の打倒/晩年とその後

ISBN:9784642052603
出版社:吉川弘文館
判型:4-6
ページ数:280ページ
定価:2000円(本体)
発行年月日:2011年12月
発売日:2011年12月15日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DNB