古代国家の地方支配と東北
著:今泉 隆雄
紙版
内容紹介
文献史学と考古学双方による研究のあり方について模索しつつ、古代史研究を牽引した著者の業績を集成。按察使や郡司など地方官の実態を解明した若き日の実証的研究と、その成果をもとに陸奥南部=南奥地域に光をあて東北古代史の捉え直しを試みた、近年の未発表稿を含む研究、合わせて7編を収録する。付論として金石文に関する論考一編を加える。
目次
序章 古代史学と考古学のあいだで/古代国家の地方支配(按察使制度の一考察/八世紀郡領の任用と出自)/古代東北の南と北(古代東北の南と北/律令国家と蝦夷/陸奥国と石城郡/陸奥国と白河郡/古代南奥の地域的性格)/付章 銘文と碑文