武器と武具の有識故実
著:鈴木 敬三
紙版
内容紹介
朝廷や武家の礼式・典故・官職・法令などに関する、古来のしきたりを今に伝える有識故実。古記録、絵巻物や軍記物語などを駆使し、長年にわたる考証により、独自の実証的研究を確立した第一人者の研究の中から、武具と武器に関する論考を厳選。武装用語の検討をはじめ、甲冑・箙・矢・太刀やむかばきなど、今なお輝きを失うことのない十七篇を収録。
目次
総説(絵巻物にみる甲冑/平家物語に見える武装の描写/文献理解のための武装用語の検討―軍記物語所見の腹巻を中心として)/武具(綿甲冑と綿襖冑/養和元年の神宮献甲について/腹巻の名称と構造/腹巻・胴丸・腹当考―文献所見の名称と構造/龍頭兜の古例―鞍馬寺伝承の兜を中心として/春日大社の鎧/むかばき考)/武器(刀剣の名称と構造/平安 鎌倉 南北朝時代の拵/公家の剣の名称と構造/箙と空穂/木弓と伏竹の弓/矢の構成―有識故実の研究 弓矢篇 矢の部/征矢野的矢考)