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〈東京オリンピック〉の誕生

1940年から2020年へ

著:浜田 幸絵

紙版

内容紹介

1940年開催予定であった幻の東京オリンピックから、1964年をへて2020年へ。いかに開催地として選定され、人々に受容されてきたのか。戦時に返上した挫折をへて、戦後の開催へ招致活動した在米日系人やIOCの動向など、その連続性に焦点を当てて描く。聖火リレーが引き継がれる実態やテレビ放送など、メディア史から描き出す決定版。

目次

プロローグ―三つの東京オリンピック/オリンピック招致運動前史―西洋のスポーツ・イベントと日本(日本のオリンピック参加/オリンピックと「日本人の地位」の向上/東京でオリンピックを)/「東洋」初のオリンピック開催へ(「東洋」の代表としての日本/東京オリンピックの懸念材料―距離、気候/会場の選定/聖火リレーの問題/外に見せる「日本」/オリンピックの返上へ)/〈東京オリンピック〉の残像(オリンピックには参加したい/「聖火」から「聖矛」へ/よみがえる〈オリンピック〉)/戦後の国際社会への復帰とスポーツ(戦後のスポーツ/水泳による日米親善/子供たちに語られる「オリンピック」/東京オリンピックを再び)/〈幻の東京オリンピック〉の実現 ―「世界の祭典」を開く日本(聖火は東京へ/祭典の準備/テレビ・オリンピック/戦争の記憶と平和の祭典)/エピローグ―一九六四年から二〇二〇年へ

著者略歴

著:浜田 幸絵
1983年生まれ。2005年 成城大学文芸学部文化史学科卒業。 2012年 東京経済大学大学院コミュニケーション学研究科博士後期課程修了 現在、島根大学法文学部准教授 ※2018年11月現在
【主要編著書】『日本におけるメディア・オリンピックの誕生―ロサンゼルス・ベルリン・東京』(ミネルヴァ書房、2016年)、「『京城日報』の紀元二六〇〇年記念イベント」(『メディア史研究』38号、2015年)

ISBN:9784642038812
出版社:吉川弘文館
判型:A5
ページ数:256ページ
定価:3800円(本体)
発行年月日:2018年11月
発売日:2018年10月31日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:SC