近代教育と『婦女鑑』の研究
著:越後 純子
紙版
内容紹介
昭憲皇后の内意を受けて宮内省文学御用掛の西村茂樹が編集し、1887年に刊行した『婦女(ふじょ)鑑(かがみ)』。女性の模範的徳行を記した120の話から成り、華族女学校に下賜されたその成立経緯、構成・内容、例話の出典などを検討。女子用修身教科書の中での位置づけ、編者の思想との関係、下賜や普及の状況、後世への影響などを考察し歴史的意味を探る。
目次
序章 研究の目的・課題および方法/『婦女鑑』の成立と内容(『婦女鑑』以前の列伝形式の女訓書・女子用修身書〈近世の列伝形式の女訓書/明治前期の列伝形式女子用修身書〉/宮内省蔵版『婦女鑑』の成立事情〈『明治孝節録』の成立事情/『幼学綱要』の成立事情/『婦女鑑』の成立事情〉/『婦女鑑』における徳目の構成〈刊本『婦女鑑』および編纂稿本の概要/先行研究における徳目の評価と刊本の序・凡例における徳目の記述/編纂稿本における徳目の構成/編纂稿本における徳目の説明文〉以下細目略/刊本『婦女鑑』の例話内容/『婦女鑑』の例話の出典)/『婦女鑑』の歴史的性格(女子用修身教科書史上における『婦女鑑』/編者西村茂樹の思想等との関係/『婦女鑑』の下賜と普及)/終章 研究の結果と意義/主要参考文献・資料一覧
ISBN:9784642038591
。出版社:吉川弘文館
。判型:A5
。ページ数:336ページ
。定価:11000円(本体)
。発行年月日:2016年11月
。発売日:2016年10月21日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JNB。