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近代製糸業の雇用と経営

著:榎 一江

紙版

内容紹介

第一次世界大戦期を通して経営規模拡大を遂げ、多工場経営を行った郡是(ぐんぜ)製糸。昭和恐慌下にも破綻をきたさなかったその経営手法と、製糸工女に対する教育制度の充実など独自の労務管理の形成に着目する。近代日本における雇用関係の変遷を実証的に分析し、労働者意識のありようと多様な権力関係を解明。近年のジェンダー史研究にも一石を投じる。

目次

序章=課題と方法(雇用労働の歴史/蚕糸業史の研究―郡是製糸の位置づけをめぐって―/本研究の構成)/第一章=「優等糸」生産体制の確立(郡是製糸の成立過程と雇用関係の形成/多工場経営による規模拡大)/第二章=大正期の「模範的工場」(本工場の「労働政策」/「寮務日誌」に見る工女の行動様式/批判の構図/「模範的工場」の再編)/第三章=「職工改革」と採用管理の形成(職工募集の「革命的改革」/採用審査法の変遷/採用管理の意義)/第四章=機械化と雇用関係(日本製糸業と多条機/郡是製糸の多条機導入/多条機と製糸労働)/第

ISBN:9784642037839
出版社:吉川弘文館
判型:A5
ページ数:344ページ
定価:11000円(本体)
発行年月日:2008年03月
発売日:2008年02月15日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:TV