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家族思想と家族法の歴史

著:依田 精一

紙版

内容紹介

戦後の家族制度改革は、家国一体の身分的秩序に支配された「家」から人々を本当に解放できたのか。明治の法典論争、大正デモクラシーと昭和初期の民主主義的家族思想、戦時下の「家」の意義、そして戦後の新家族観成立に至る歴史を論究。日本人が持ち続けた家族思想のホンネを分析し、今日の家族と個人と社会の関係が崩壊しつつある原因に鋭く迫る。

目次

序章=歴史のなかの家族制度改革(家族制度改革の民主化と近代化/家族制度改革の歴史的連続性と非連続性)/Ⅰ=民法典論争と近代社会思想(法典論争の背景/法典論争の思想/法典論争の家族思想/法典論争の財産権思想)/Ⅱ=民法典論争と明治憲法体制(明治憲法体制と政府系新聞/法典論争に関する政府系新聞の評価/法典延期法案実施と政府系新聞)以下細目略/Ⅲ=大正デモクラシーにおける家族思想/Ⅳ=民法における家族の「一体性」概念/Ⅴ=超国家主義の家族思想/Ⅵ=戦後家族制度改革と新家族観の成立/Ⅶ=民法改正の思想の相克/終章

ISBN:9784642037662
出版社:吉川弘文館
判型:A5
ページ数:288ページ
定価:8000円(本体)
発行年月日:2004年08月
発売日:2004年07月15日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:LNB