出版社を探す

国際秩序の形成と近代日本

著:小林 啓治

紙版

内容紹介

二十世紀、西欧で発達した国家システムは世界に拡大し、国際社会が形成された。その特質や変容を、近代日本の対外行動や対外観を通じて解明する。満州事変とイギリスの東アジア政策などから、国際社会における日本の位置を考察し、帝国日本を包摂する過程で国際社会がどのように変容するかを分析。第二次世界大戦以前の国際政治過程を再考する。

目次

序章=国際社会と近代国家システム(帝国主義研究のアポリア/「国際社会」史の課題/帝国史研究と「国際社会」)/第一章=近代国際社会から現代国際社会へ(近代国際社会/近代国際法における世界観/現代国際社会の形成と国際社会の組織化をめぐる諸構想)/第二章=帝国膨張の論理と国際法(台湾領有と憲法問題/保護国論争/美濃部・立論争)以下細目略/第三章=不戦条約下の国際秩序と日本/第四章=満州事変とイギリスの東アジア政策/第五章=国際連盟と紛争解決―リットン報告の審議をめぐって―/第六章=戦間期の国際秩序認識と東亜協同

ISBN:9784642037488
出版社:吉川弘文館
判型:A5
ページ数:304ページ
定価:6800円(本体)
発行年月日:2002年12月
発売日:2002年11月25日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JPS